細やかな手仕事と力強さが内在する松澤さんのPILE Stool

松澤諒さんと2025年2月にMAで開催した個展で発表し、完売となっていたPILE Stoolの新しい作品がついに届きました。
こちらの個体はヒノキを白の顔料入りオイルで仕上げられています。

松澤さんの代表的な作品であるTotemをサイズアップし、木工旋盤が耐えうる限界となる丸太の大きさから制作されるスツールは豪快そのもの。
数十年の長い時間をかけて生育した木材を手に入れることは難しく、その時手に入った材を用いて、材の個性を最大限活かす造形に設計されています。

乾燥によって生まれる割れの部分にも、その風合いをできる限り残しながら触れた時に肌や衣服を傷めないよう、面取りの処理がされています。

旋盤を使用する木工作家が数多いる中で、松澤さんの魅力はその造形感覚と細やかな手仕事、丁寧な仕上げにあります。
PILE Stoolは彼が旋盤を使って作る作品の中で最も大きい作品でありながら、小さな作品と同じように丁寧に磨き、仕上げられることで細やかな手仕事と力強さのどちらもが内在しています。

PILE Stoolは安定的な材の調達が難しく、制作による作家への負担も大きいため、今後もしばらくの間入荷は不定期となります。
オンラインストアへの掲載は初めてとなりますので、この機会にぜひご覧くださいませ。

Size：Φ255（最も広い部分）Φ213（座面部分）× H420 （mm）
素材：ヒノキ
*注意事項
・手作りのため、1点1点に色や大きさ、形が異なります。
・材料の特性上、割れや虫穴が見つかる場合があります。
・無塗装のため、経年により色が変わっていったり、汚れが付着しやすい場合がございます。