2026/01/20 19:48

石川県を代表する伝統工芸品であり、遡れば江戸時代から親しまれてきた九谷焼。
鮮やかな色絵付けが特徴とされてきたこの焼き物を、異なる文化と融合させた作家による作品が入荷しました。
〈MUZUKI KUTANI〉は石川県出身、京都芸術大学美術工芸学科にて現代美術を専攻し、2024年より MIZUKI KUTANI名義での活動を開始されました。
九谷焼としての伝統的な図案を参照しながら、そこに"OLD SCHOOL
TATTOO" というアメリカ合衆国における伝統的なタトゥースタイルを組み合わせることで、現代的な瑞々しい感性に溢れる作品として生まれ変わらせます。

OLD SCHOOL TATTOOとは、太く黒いアウトラインと限られた色使いによって1930年代頃から船乗りの間で広まったとされ、その象徴的なモチーフとしてピンナップガール(娼婦)やバラ、蝶などが扱われています。
それぞれに愛や自由、憧れといった意味が込められており、その普遍的な魅力から現代でも多くの方に刺青のモチーフとして選ばれています。

第二次世界大戦後のアメリカが保守的な中産階級の価値観に包まれる中、アウトサイダーたちの反骨精神を象徴するものとして広まった文化を日本の伝統工芸に取り入れたMIZUKIさん。
彼女の持つ高い技術は日本が誇る伝統工芸への敬意を裏付けするものであることはもちろん、その精神には反骨的なものを感じずにはいられません。
3寸と5寸の展開となり、全て作家自身が色絵付けを行なっているため一点一点絵付けや風合いが異なります。
