2026/02/11 10:49

木工作家の松澤諒さんは2023年の独立後、埼玉県三芳町に工房を構え、主に木工旋盤を用いて家具や暮らしに役立つ数々の道具、オブジェを制作されています。
2025年に開催した初めての個展"PILE"から1年、今年もMA STOREで開催される個展に先駆けて、松澤さんが日々作品を制作される様子が少しでも伝わるよう、工房へ伺った際の記録をご紹介します。




倉庫のように広い工房には、乾燥を待つ木材や以前入居されていた木工職人の方から譲り受けた様々な設備が。
作品を制作する以外にも多岐にわたる木工仕事をされている松澤さんは、必要に応じて機械を使い分けながらここで仕事を進めています。
大量の木材が並ぶなか、ひとつひとつの樹種や特徴を教えていただきながら

作業台や仕事に使う道具はご自身で自作されることも多く、作品制作のメインである木工旋盤が乗る土台も自作のもの。
松澤さんの代表的な作品である『Totem』という名前のついた小さなオブジェからプレート類、『PILE Stool』といった大きな作品まで、この同じ旋盤を用いて制作されています。

まずは昨年MA STOREで開催した個展"PILE"でお披露目されたPILE Stoolの制作する様子を見せていただきました。

大きな丸太の状態から、それを旋盤に取り付けられるサイズになるようチェーンソーでカットしていきます。
そして旋盤に固定できるように器具を取り付け、ゆっくりと回転させていきます。

刃物のサイズもかなりの種類があり、工程によって大きさや削る角度を変えることで松澤さんらしい造形が立ち上がります。
スツールサイズの丸太は、まず表面を荒く削っていき、円柱のかたちになるよう加工していきます。

次に造形のきっかけとなるくびれの箇所を削り、そこを起点にふたつの膨らみが呼応するように曲線が象られていきます。ここからは繊細な作業となるため、一旦スツールはここまで。
続いて、小さいサイズのTotemを制作する様子を改めて見せてくださります。

先ほどのサイズとはうって変わって、みるみるうちに造形が生まれていきます。
あまり迷われることもなく導かれるように、丁寧にひとつひとつの作品を文字通り愛でるように仕上げ、丸太だった木は命を吹き込まれたかのようにいきいきとした顔立ちになります。
そこには松澤さんの人柄が表れているような、おおらかで力強く、繊細。
まるで分身のような作品たちです。

今回の個展"COLORS"では、これまでの作品に加え、フォルムの連なりからなる大作品やそれらを彩る多様なカラーを取り入れた作品、その他にも初めての発表となるカトラリーやテーブルウェアなど、これまでの作風を一新するとともに松澤さんの集大成となる表現に取り組んでいただきます。

"COLORS"はいよいよ今週末からの開催となりました。皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
松澤諒 個展"COLORS" @tabine_zzz
2月14日(土)~23日(月祝) 13:00~19:00
※2月18日(水) は休業
作家在店日:2月14日(土)15日(日)22日(日)23日(月祝)他数日

